☆HOW TO BUILD RC-ROCK CRAWLING MACHINE
☆ HOW TO BUILD RC-ROCK CRAWLING MACHINE
ロッククローリングとは、本来4WD車を改造し岩場を這うように進んでいくアメリカが本場の遊びや競技である。
我が国でも一部のマニアが楽しんでいるようだが、車検制度もあり本格的な車作りとなると本場アメリカには及ばない。
相手は岩、車のダメージは大きく、いくらDo it your self の国アメリカでも、装備や維持・修理費用も馬鹿にならず、そこで生み出されたのがラジコンを使ったロッククローリング。何ともアメリカ人らしい発想である。遊びに関して彼らの右に出る人種はいないだろう。

本場アメリカでも本格的な流行は2003年あたりと、まだ歴史の浅いRCーロッククローリングだが、現在では専用マシーンが各社から製作され競技も盛んとなっている。
国土の狭いわが国で実車4WD車を使ったロッククローリングは、実質的な法的改造制限に加え岩場のロケーションを探すことの困難さで、一部のマニアのみの遊びとなっているのが現状だ。
RCとは言え、岩場でマシーンを操る醍醐味は同じ。体に感じるか感じないかの差はあるが、限界のある実車に比べ楽しみの限界はRCの方が高そうである。
国土の狭さ、実質的法的制限、困難なロケーション探し・・・。これらを考慮すれば、発祥地アメリカ以上に日本に適したRCの新分野だと思うがいかがだろか?
初期導入のための費用は掛かるが、パーツ・維持費用、どれをとっても実車の比ではないRC−ロッククローリング。
今後日本でも静かに浸透していくRCの新分野だと思う。すでに一部の熱狂的なマニアの間でノウハウは蓄積されているようだ。

*RCロッククローリングマシーンの基本構成
本格的なマシーンは各パーツを組み合わせた改造車が多く、1/10~1/8スケールが主流となっている。
ホィールベースの違いなどでクラス分けされている。
*主な構成は
*ベースシャシー&リンク系 *アクスル *ステアリング系
*タイヤ&ホィール *パワーソース&ミッション *サスペンション
*エレクトリック系 *ボディー関係 *その他・・・
となっており、キット販売されている製品もほとんどこれらで構成される。
クローリングに適した各パーツを寄せ集めてセットにしたマシーンが、一般的なローリングマシーンと考えれば間違いないのではなかろうか。
コンポーネントでパーツで構成されるため判り辛さもあるが、アフターパーツの追加・装着で、個々が求めるハイパフォーマンスなマシーン作りが簡単に実現可能となっている。
パーツのチョイスに悩むことなく手間隙を考えれば、初めての方にはキット物が便利でお勧めである。今後この分野の浸透とともに、リーズナブルなボディー付属のキット物も販売されることだろう。(注:最近AX10スコーピオン等のようにボディーまで付属したキットも販売されている)
これらに送受信機・スピードコントローラー(アンプ)・バッテリー・ボディーを加えて完成車となる。
高価なRCとなるので車種選定は重要で、気に入った1台に絞りパフォーマンスを煮詰めていくのが、戦えるマシーン作りのポイントだろう。
*ベースシャーシー
アルミ板をカットした物から、ディスプレーとしても満足させる物まで多彩にある。材質は主にアルミやカーボンが一般的。
最近では、ボディー・フレームと一体になったチューブフレームシャーシーも販売されている。
鉄・真鍮パイプを使った物が多く、リアリティーがありオモチャ感の少ないチューブフレームは、今後、本物指向のマニアや実車4駆乗り経験者の大人達に好まれていくだろう。
どんなシャーシー、フレームであれ、岩場からの横転・落下を考えれば強度が十分でないと歪が発生しやすい。それがまた勲章のようにも思えるから不思議な世界である。
RC4WDロックブル マシニングにより加工精度に優れ強度も十分。 多孔タイプのシャーシーはセッティングも自由度が高く、ディスプレーにもグッド。

RC4WDロックブルディアブロ。2.2クラスの中でもハイパフォーマンス!
ハイクオリティー キット、インテジープロ2 リーズナブルなHDシャーシーキット 実車を意識したラダーフレームスケールシャーシー

フルロールケージタイプのチューブシャーシーはボディー装着可能 チューブシャーシーの雄 ハスラー
リアリティーとパフォーマンスの両立、今後の主流?となりそうなチューブパイプフレームマシーン。 その「ラシサ」は、走って最高、ディスプレーに最適!
★コンプリートキット
パーツのチョイスに悩まなくてすむコンプリートキットは、初心者から上級者まで最適!お勧めです。
チューブフレームにボディー! 一粒で2度美味しいマシーン。 なんだか得した気分のイケ面マシーンのロックバルチャー

リアルスケールモデルのティンバーウルフ。 ラダーフレームタイプにチューブシャーシーをドッキング! 本物らしさの極みつけモデルは高価でもある。

2.2クラス コンペテションモデルとしてお勧めディアブロ
*リンク系
リンク関係はアッパー・ロアロッドのそれぞれ4本ずつキット物に付属している。クラスの違いで長さが異なっている。
材質はアルミまたはステンレスが多く、キット付属のロッドとは別に、岩との干渉を最小限に抑えるためベンドされたロッドも販売されている。
ロッドの長さでホィールベースが変わるので、走破性にも影響するパーツである。

30度ベンダーされたロアリンク 強度十分なヘキサゴンタイプロアリンク フルメタルロッドエンドが装着されたステンレスリンク
ロッドエンドは樹脂製とメタルピロボールタイプがあり、ロックセクションを考慮すればメタルエンドが理想である。
リーズナブルなキットでは樹脂製が多く使用されており、ロッククローリングでは消耗品と考える必要がある。

ファッション性の高いアルマイト仕様、 ライバルに差をつける一品 ロッド取り付けの必需品コンワッシャ。
*アクスル&デフギアー
1/10~1/6サイズのクローリングマシーンの場合、タミヤクラッドバスター、TLT、TXTのアクスルが多く使われている。樹脂製の物からアルミをNC加工したショウカー並みのスペシャルなアクスルまである。樹脂の場合、岩で削られたり大径タイヤでダメージを受けやすいパーツでもある。
クラッドアクスルコンプリート 高価なアルミ合金製アクスルASSY とモーターケース
樹脂製ノーマルギア アルミデフロックギアー アルミギアの組み合わせ
ケース内に取り付けられるギアは、ノーマルは樹脂製だが、より耐久性の高いアルミ合金やスチール製のギアもある。
アルミ合金製アクスルASSYにはアルミもしくはスチール製のギアが装着されている。
1/18タミヤTLT-1などのアクスルを利用した2・2クラスは、実車の取り回しに近いワンモーター、ドライブシャフトタイプが多く、実車のリアリティーさを求めるならこのタイプが最適である。比較的低予算で始められるので、クローリングを味わうなら2・2クラスがお勧め、ただパフォーマンス的に少し難?があるかも知れないが・・・。
クローリングはエスカレートしていくのが常なので、その辺りも考慮したマシン作りが求められる。
*ミッション&ギアリダクション
トルク重視モーターの装着だけで岩場を攻めるのは、リスクも伴い走り辛く困難である。その性能を引き出すためにはギアリダクション(減速)が欠かせない。逆に言えば、ギアリダクションすればノーマルモーターでもそれなりに岩場を攻められる!それほどロッククローリングにギアリダクションは必要不可欠なものである。

比較的簡単なリダクションはピニオンギアの交換である。歯数6~8Tがお勧めだが、ノーマルに比べ小径となるためモーター取り付け位置をデフギア側にずらさなければならない。簡単にアジャストできるモータープレートも市販されている。トランスファータイプのリダクションユニットは大幅な減速可能だが、モーターに取り付ける場合厚みが増し、リンクやショックに干渉する恐れがあるので装着には注意が必要である。ユニット形状でリンクの加工や取り付け位置の変更が必要な場合もある。この辺りは改造に長けたRCマニアには問題ないかも知れないが、初めての方には注意が必要である。
ギアリダクションはロッククローリングに必要な改造となるが、強力トルクのためギアのバックラッシュが多いと、欠け・磨耗、ネジの緩みが発生しやすくなる。プラギアの場合特に要注意となるので、ギア噛み合わせ調整は重要となる。

かみ合わせ状態が目視できるクリアーギアカバーは便利。
センターミッションドライブシャフトタイプ ハードなクローリングに欠かせないアロイドライブシャフト
*ステアリング系
ステアリング系はロッド関係とサーボマウントで構成される。エンドtoエンドは使用するアクスルに準じた寸法となる。
クローリングマシーンは4WSのスーパークラス、2WSの2・2と分かれるので、Sクラスはサーボマウントが前後2個必要となり、その設置方法で縦・横タイプがある。

縦設置型マウントは耐久性もアップ 一般的な横設置型マウント
アルミナックルアーム、メタルロッドエンド仕様のステアリング系は、耐久性も高くクローリングにはお勧めである。
*タイヤ&ホィール
タイヤ&ホィールは、各サイズ、用途で多くの種類が販売されている。それらの中にはWタイヤやクローリング専用のタイヤまであるので驚きだ。装着するホィールの径・リム幅にもよるが、走行する地形やマシーンに合わせたタイヤチョイスが可能となっている。

ハイトの低い大径タイヤ
ロッククローリング専用タイヤ
一般的にタイヤが太くなれば面圧が下がり、極端にワイドなタイヤは小さな衝撃でも振られやすく、サーボ、ステアリング関係の負担を増しロッククローリングには不向きとなるが、見た目の満足度も関係するので、競技は別として好みで選べば良いだろう。
面圧の高いクローリング専用タイヤも市販されているが、まずは費用を掛けずストックタイヤをグルービングし面圧を上げる方法もお勧め。
いずれにしても用途に合わせ何種類か準備できれば更に良い。

硬さはマシーンの設定や路面に合わせ、スポンジやウレタンフォームで調整し、ビード部にタイヤグルーは必需となる。
装着するタイヤの外径でギア比は変化するので、ストックに比べ極端に大径タイヤの場合ギア比やトルク調整が必要となる。
走破性だけなら、細身で径のあるタイヤが有利となる。一般的にはソフトコンパウンドタイプが好まれているようだ。
タイヤのパフォーマンスで走りが大きく左右されるが、もちろんタイヤの限界、マシーンの限界もある。
また、スノーやマッド用として各サイズに合わせたステンレスチェーンまで販売されているので、スノーアタックやマッドボギン等に活用すればRCの新しい楽しみ方も増えそうだ。
*ホィール
ホィールもタイヤ同様多くの種類が市販されている。樹脂製の物が多いが中にはアルミホィールまであり、RCと言えど本格的な仕様となっている。
実車オフロードレース車に装着されているビードロックタイプは、オフロード車の雰囲気も十分な物となっている。
本来ビード落ち防止だが、RCの場合ディスク面の保護や飾り的意味あいも強そうに思う。価格は一般的な樹脂の物に比べ割高となっているが、スタイル、雰囲気ともに良い。車はホィールで決まる! は実車でもRCでも同じである。

2・2インチホィール 見た目重視の方に大径ホィールはたまらない・・・。
雰囲気十分なビードロックホィール

アルミビードロックホィール パフォーマンスもビジュアル的にも本格派セット
取り付け面は6角ヘックス12・14・17・19・23mmが多い。例えば12mmクラッド用にマックス用のホィールを装着する場合、14mmの変換アダプターが必要となるので注意が必要である。アダプターは各サイズ市販されているので好みのホィールで選ぶ必要がある。またオフセットの関係でホィールが干渉する場合はスペーサーが必要となるが、スペーサーも兼ねたアダプターも市販されているので、それらの使用が便利である。
12mm→12mm ワイドトレッドアダプター
プロライン用 12mm→23mmアダプター
*パワーソース&ミッション
クローリングの場合、大径タイヤ装着が一般的なので、モーターはターン数の多いトルク重視タイプが向いている。40T〜60T(それ以上も)まで各種あるが一般的に40T〜55Tモーターが使いやすく多く装着されている。ターン数が多くなれば高い電圧も必要となる。
高性能なブラシレスモーターも発売されているが、通常のモーターに比べ高価である。今後は種類も増え、性能も良いことから愛用者も増えていくことだろう。

*サスペンション
コイルオーバータイプのサスペンション&ダンパーとなるが、トラクサスなどのオフロードモントラ系から流用している物が多く、取り付け角度の違いにもよるがロッククローリングにはしなやかさに欠けるサスもある。
コイルセット圧調整が出来るダンパーがほとんどだが、コイルその物がクローリングには硬めなのでセット圧を最大に弱めてもしっくりこない物もある。
取り付け角度の変更で効きの調整は可能だが、スティックなど調整の出来ないマシーンでは、場合によってはスプリング自体を見直す必要がありそうだ。

巻き数・バネ乗数ともマシーンの仕様にあわせ吟味する必要がある。捩ればかりのしなやか過ぎはアクスルジャダーを発生し、トラクションにも影響するので、装着するタイヤも含めたトータル的なバランスが大切である。
また従来のセッティング以外にハスラーに使用されているコイルをシリンダー内にセットするドルゥープセッティング(通称車高短セッティング)もある。押してもダメなら引いてみな!セッティングは、岩場を這うクローリングに絶妙にマッチしている
どちらのセッティングでも長所短所があるので、色々試しながら地形やマシーンに合わせベストなサスセッティングを探っていくのがクローリングの楽しみである。 どんな分野でも奥は深い物である。
*エレクトリック関係
プロポは2chで使用されている人もいると思うが、通常3CHタイプがよく使用されている。
低価格の物からハイエンド仕様まで各社様々である。予算・技量に合わせチョイスするのが良いが、昨今のインターネットの発達で評判までも加味できるのはユーザーにとって大きな選択資料となりそうだ。
中には、F&Rのステアリングサーボをパラレルで操作可能に改造し、クローリングを楽しんで人もいるようで、改造や操作テクニックに自信のある方にとってはクローリングで差がつく最適なプロポと言えるかも知れない。

クローリング用に 改造された3chプロポ さらにディグなどの高度なテクニックを駆使するため飛行機用6cプロポの使用も増えてきそう・・・
ロッククローリングは、とりわけステアリング関係の負担が多くなるので、しっかりしたサーボがお勧めとなる。特に大径タイヤを装着することが多いスーパークラスなどでは、トルクも12以上は欲しいところだ。ただ金額も高価となるので、ちょと遊ぶだけ?や雰囲気味わいたいだけ程度なら、その半分くらい?のサーボでも間に合うだろう。最近ではデジタルながら低価格でハイトルクのサーボがオークション等で入手できるようだ。
サーボは消耗品、これらを利用するのも、お金をかけない上手い方法である、ただ信頼性には疑問符が付くこともあるので、注意が必要だ。
スピードコントローラー(アンプ)は、一般的な岩と遊ぶ程度なら特に高価なコントローラーまでは必要ないと思えるが、岩と戦う!?ヘビーなクローリングやムキになりやすい性格、熱くなる性格の方には、心臓部的な箇所でもあるので少し高価でも壊れにくく、余裕と信頼のあるコントローラーが無難である。最近ではクローリングに適したアンプも多く発売されるようになってきている。中にはパソコンでブレーキやスロットルの設定を変更出来るタイプもあるので、使い方次第でマシーンの能力を更に引き出すことも出来るだろう。

続く・・・