折りたたむ
「諸国誌草稿」によれば、長さ三間四尺(約6.7メートル)、幹周り四丈九尺(約14.7メートル)、中は洞穴となっており 径一丈二尺(約3.6メートル)と記されており、八畳敷きの大きさであることがうかがえますが、 今となっては楠木の繁茂の時を知る術(すべ)もありません。 現在の楠木は周囲の木骨のみですが堅く,丈夫で、石橋山の戦いで敗れた源氏の主従七騎が楠木の洞穴に身をおいたとも口碑されています。
2009年12月、現在まで幾星霜を重ねた楠木を郷人(さとびと)の長寿の守りとして、永く保存するために覆屋社「長寿の館」が建てられました。 枯木を支える中央部の柱は長さ3.67メートル、周1.56メートルある楠木で、伊勢神宮より神事用御用材として交付されたものです。