石工 川六の世界     


旧気高町の神社巡りをしていると個性豊かな狛犬達に会うことができる。
案内板に「石工 川六」という名が出ている。
この川六という人はいったいどうゆう人物だったのであろう。
興味がどんどん湧いてくる!!

江戸末期に因幡国気多郡(現青谷町)を中心として活躍していた一人の石工(石造職人)がいる。
彼の名は尾崎六郎兵衛といい作品には「川六」と署名されたものが現在も多く残されている。
当時の住居は現在の鳥取市青谷町北河原にあったようだ。
没年は「北河原中興寺過去帳」によると元治2年(1865年)12月11日と記されているが年齢は不明である。
記録にある最初の作品が神前神社の常夜灯で1831年で25歳と仮定してみよう。 没年が1865年であるので60歳前後ということが
想定される。あくまでも想定だが。

これほどまでに江戸末期の一人の作品が多く残されていることは珍しく歴史的・芸術的に見てもとても貴重な作品といえる。
また川六が使用している石材は、すべて地元産の無斑晶安山岩を主としており、仕上がりも青灰色の色彩を持つものが多い。
台座に原石を上手に組み合わせているのも彼の特徴である。
愛らしい垂れ耳の狛犬から躍動感あふれる狛犬達が150年の歳月が流れた今も我々を魅了し続けてくれている。

平成25年11月3日 全作品の訪問完了


川六マップ  川六作品を訪問される方はマップを参考にしてください。県外等の方で場所に不安がある方はご一報いただければ詳細をお知らせします。
また、全作品を1日で訪問するには少し無理があり、1泊2日をお薦めします。駐車場所が無い箇所も多くあります。    
連絡先mail

狛犬探索ルート  鷲峰神社〜志加奴神社〜八幡神社〜姫路神社〜夏泊神社〜潮津神社〜利川神社〜山口神社〜建山神社〜紙屋神社〜灘郷神社
狛犬だけの訪問であれば1日で回りきれます。よい旅を!!

東村神社 今にも動き出しそうな川六狛犬 1857年作成


「石工 川六」生涯の作品

      ※ 参考データはは鳥取県立青谷高等学校歴史研究クラブ研究報告(1989)、森佳樹氏調査資料、川六ファンクラブ調査び
        青谷郷土館発刊の「川六の写真集」によるものです。

所  在 作  品 和歴 西暦 署  名 住  所
神前神社 常夜灯 天保2年11月吉日 1831 石工富村六郎兵衛 鳥取市青谷町鳴滝421
専念寺 地蔵尊 菩堤供養 天保8年8月13日 1837 石工川積六郎兵衛 鳥取市青谷町青谷3206
夏泊神社 狛犬 天保10年9月吉日 1839 石工河六 鳥取市青谷町青谷5513
専念寺 地蔵尊 菩堤供養 天保11年7月7日 1840 石工川六 鳥取市青谷町青谷3206
東昌寺 常夜灯 天保12年11月 1841 石工川六 鳥取市酒津704
興宗寺 万霊塔 万霊菩 天保13年夏 1842 石工川六 鳥取市青谷町青谷4445
神前神社 芭蕉句碑 天保15年3月吉日 1844 石工川六 鳥取市青谷町鳴滝421
弘法大師堂 常夜灯 弘化3年7月吉日 1846 石工川六 鳥取市気高町奥沢見
夏泊神社 鳥居 弘化4年6月吉日 1847 石工川六 鳥取市青谷町青谷5513
弘法大師堂 常夜灯 弘化4年9月 1847 石工川六 鳥取市気高町奥沢見
長和瀬神社 拝み台石 弘化4年9月吉日 1847 石工川六 鳥取市青谷町長和瀬161-1
長和瀬旧道 常夜灯 金比羅灯籠 嘉永元年5月吉日 1848 石工川六 鳥取市青谷町長和瀬旧道
姫路神社 狛犬 あ像子持ち 嘉永2年2月 1849 石工川六 鳥取市気高町八束水1207
旧石脇神社 鳥居 嘉永3年9月吉日 1850 石工因州川六 東伯郡湯梨浜町石脇
金比羅さん 常夜灯 嘉永3年12月 1850 石工川六 鳥取市青谷町青谷浜町
長和瀬神社 狛犬 嘉永5年5月 1852 石工川六 鳥取市青谷町長和瀬161-1
建山神社 狛犬 嘉永6年5月吉日 1853 石工川積尾崎六郎 鳥取市青谷町田原谷
専念寺 地蔵尊 嘉永6年8月 1853 川六作 鳥取市青谷町青谷3206
浜村共同墓地 地蔵尊 嘉永7年7月 1854 川六作 鳥取市気高町浜村
慶寿院 地蔵尊 嘉永7年9月 1854 川六作 鳥取市気高町高江
甘藷代官徳碑 いも塚 安政3年 1856 工川六 鳥取市青谷町青谷前町
東村神社 狛犬 安政4年2月 1857 鳥取市青谷町河原1472
井出 稲荷社 常夜灯 安政4年5月吉日 1857 川六作 鳥取市青谷町井出
潮津神社 狛犬 安政4年8月 1857 川六作 鳥取市青谷町青谷3207
弥勒寺 地蔵尊 安政4年9月 1857 川積村六郎兵衛 鳥取市青谷町紙屋184
相屋神社 鳥居 安政5年正月吉日 1858 石工尾崎六郎兵衛 鳥取市青谷町青谷5789
八葉寺 六地蔵 安政5年5月 1858 川積村六郎兵衛 鳥取市青谷町八葉寺
三津神社 常夜灯 安政6年3月28日 1859 石工気多川積六郎 鳥取市三津1068
利川神社 手水鉢 安政6年9月 1859 鳥取市青谷町早牛855
山口神社 狛犬 万延元年9月 1860 北河原住川六作 鳥取市青谷町小畑397
紙屋神社 狛犬 万延元年12月 1860 川六 鳥取市青谷町紙屋184
鷲峰神社 狛犬 万延元年12月 1860 北河原住川六作 鳥取市鹿野町鷲峰1019
八幡神社 狛犬 文久2年3月 1862 北河原住川六作 鳥取市気高町八幡246
灘郷神社 狛犬 文久2年5月吉日 1862 石工川六作 東伯郡湯梨浜町泊1504-1
上原の地蔵尊 地蔵尊 文久2年7月 1862 気多郡北河原村川六 鳥取市上原
北野天満宮 常夜灯 文久2年11月吉日 1862 気多郡川六作 鳥取市小沢見
長和瀬 地蔵堂 常夜灯 文久3年9月28日 1863 石工川六 鳥取市青谷町長和瀬
長和瀬 阿弥陀堂 常夜灯 文久3年10月 1863 川六 鳥取市青谷町長和瀬
口堤谷 題目塔 文久3年12月 1863 石工川六作 鳥取市青谷町青谷前町
東村神社 手水鉢 元治元年正月 1864 河六作 鳥取市青谷町河原1472
志加奴神社 狛犬 元治元年5月 1865 北河原村川六作 鳥取市気高町宿527
 


鳥取県西因幡 観光エリアマップに狛犬さん(川六)コースが掲示されている。
青谷郷土館発刊の「川六の写真集」500円


bunbun riders story

鳥取巨木伝説